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05-01-デイサービスにおける口腔ケアの取り組み

 05-01-デイサービスにおける口腔ケアの取り組み
社会福祉法人 桐生市社会福祉協議会 境野デイサービスセンター
○桐生 典子,小山田恵美子

[目的]
日常生活の中に口腔ケアを取り入れ,口腔内の清潔を保持し機能を高める事により
,誤嚥や肺炎予防し楽しい食事に繋げる。

[方法]
1)昼食後の利用者に合わせた口腔ケア。
2)午後のストレッチ体操に併用した口腔体操と発声練習。
3)歯科衛生士による3ヶ月に1回の利用者全員の口腔内のチェックと指導,
及び口腔体操。

[結果]
1)口腔ケアを継続して行う事により,口腔内の清潔が保持でき,自発的に清潔を
保とうとする意欲に繋げられた。

2)誤嚥を予防するための体操が習慣になった。
3)定期的な歯科衛生士のチェックにより,口腔内のトラブルに早期に対応でき,
利用者の喜びを得られた。

[考察]
口腔内の清潔はほとんど保持されているが,むせやすい方ほど口腔体操に意欲が
無いため,積極的な参加に繋げられる様援助していきたい。

05-02-歯科を併設しない病院の療養病棟に対する訪問専門的口腔ケアの効果について

05-02-歯科を併設しない病院の療養病棟に対する訪問専門的口腔ケアの効果について

1全仁会高木病院 看護部,2同 口腔外科,3青葉会佐野市民病院 看護部
○日永道子1,根岸恵美子1,友野知江子1,鈴木 円2,椚 京子3,永澤千枝3,矢島和子3

[緒言]
歯科を併設していない病院の入院患者は専門的口腔ケアを受ける機会が極めて少ない。しかしながら,療養病棟の入院患者は長期にわたって入院を要することが多く,看護スタッフによる日々の基本的口腔ケアのみでは管理の難しい患者も少なくない。特に口臭はブラッシングや口腔清拭以外に歯石除去や残根歯の抜歯などの歯科的治療を行わないとなかなか改善しない。そこで,高木病院口腔外科より同じ大坪会グループの病院で比較的距離が近く,歯科を併設していない佐野市民病院へ訪問専門的口腔ケアを行い,その効果について検討した。

[対象および方法]
対象は佐野市民病院療養病棟に入院中の患者で専門的口腔ケアを希望し,同意の得られた患者19名であり,2011年9月より月に2回の訪問専門的口腔ケアを行った。2回のうち1回は歯科医師1名と歯科衛生士1名,もう1回は歯科衛生士1名のみで訪問した。訪問時には患者に対する専門的口腔ケアを施すだけでなく,院内全体を対象にした講演会,病棟ごとのスタッフに対する実習を含む講習会,個別の患者に対する口腔衛生方法の指導なども合わせて行なった。口腔内の評価は高木病院で用いているアセスメントシートに従い①口腔内の疼痛,②口臭,③口腔乾燥,④舌苔,⑤潰瘍・びらんの有無,⑥口腔内出血,⑦歯の汚れ,⑧口腔粘膜の汚れ,⑨歯肉の状態,⑩カンジダ症の有無,⑪義歯の汚れの11項目に対して各々2点満点で評価し,ケア前後のスコアを比較検討した。

[結果]
総スコアは平均5.3から1.1へと著明に改善された。各項目別では口臭が1.5から0.3,舌苔が1.1から0.1,歯の汚れは1.7から0.3,歯肉の状態は1.4から0.1へとやはり改善が認められた。その他に,訪問するたびに病棟スタッフから「日々のケアがしやすくなった」との声が聞かれ,ケアに関する質問も増え,スタッフの口腔ケアに対する意識の向上が感じられた。また,患者の家族からも口腔ケアに関する感謝の投書が増え,その効果を実感している。

[結語]
以上のことより,歯科を併設しない病院の療養病棟入院患者においても月に2回程度の訪問専門的口腔ケア(講演会や講習会を含む)をしっかりと行なうことで口腔環境を著明に改善しうることが示唆された。

05-03-リハビリテーション科歯科医師として実践している事

05-03-リハビリテーション科歯科医師として実践している事 〜地域連携の視点から〜

足利赤十字病院 1リハビリテーション科、2歯科・口腔外科、3地域医療対策室、4足利市歯科医師会
◯尾崎研一郎1、森山こず恵2、馬場 尊1、川田幸典3、近藤隆彦4、鴇崎和義4、若林竹彦4

足利赤十字病院は、555床を擁する地域中核病院である。また新病院移転に伴い回復期病棟が新設された。医療技術の進歩とともに、障害を持って生活せざる得ない患者が多くなった。そのためリハビリテーション科へのニーズが高まっている。その中で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が多くの患者のADLやQOLを向上させている。

当院では、平成22年10月よりリハビリテーション科に1名歯科医師が在籍している。歯科・口腔外科とは独立しているポジションである。その位置づけとしては、病棟専属の歯科医師と云って良いであろう。

主な臨床業務としてリハビリテーション介入患者の口腔内検診、摂食・嚥下障害患者への対応、応急的な歯科治療等が挙げられる。しかし摂食・嚥下障害を踏まえた口腔疾患は、急性期で完結するものでは無い。従って地域医療に繋げる事が急務であった。

平成23年5月より足利市歯科医師会の全面協力を得て、桐生市・太田新田・館林邑楽・佐野市歯科医師会との連携システムを構築した。県境を越えての連携システムである。対象患者は、私が介入していた症例で「かかりつけ歯科医院が無く、かつ本人・家族が継続的な歯科医療を望む」場合とした。
上記を踏まえ、これまで実践してきた事を報告したい。