Category Archives: 01-第1回研究会の記録 - Page 2

01-03 療養病棟における口腔乾燥に対する取り組み

01-03 療養病棟における口腔乾燥に対する取り組み

恵愛堂病院 看護部1 、同 外科2                         
○高橋みゆき1、藤田隆司1、星野香織1、太田節子1、中村公子1、石井和代1、山田勲2

当院の療養病棟では、急性期治療を終え、様子観察やリハビリテーション目的の患者を在宅や施設に退院できるようにケアを行っている。その中で、経口摂取や経管栄養を問わず、歯科疾患を除き一番多い問題が口腔乾燥である。そこで、今回は当病棟での口腔乾燥に対する取り組みについて、症例を基に検証する。
加齢に伴い、唾液の分泌量低下により、口腔内は汚れ易く、各種の細菌が繁殖し易い。一方で、口腔ケアにより、唾液分泌を促し、自浄作用も促される。また、老化や経口摂取困難は、嚥下機能や咳嗽反射の低下をきたし、誤嚥を起こし易いことが知られている。この中で、問題となるのがマイクロアスピレーション(微少誤嚥)と言われている。一方、QOLの面から考えても、口腔内を清潔にすることは快適さの向上に繋がる。実際にケアを行い、患者の協力が得られたことで実証されたと考える。また、患者の笑顔や食欲の向上に繋がることからも、口腔ケアの必要性を実感している。その反面、当院には専門医師がいないため、対応は限られてしまうのが現状であり、周囲の専門医師との連携をはかると共に、口腔ケア技術を向上させる必要性を感じた。今後、このような研究会に参加し、研鑽を積み、専門医師との連携の下、患者サービスの向上に努めたい。

01-04 院外へ向けた口腔ケア講演会への取り組み

01-04 院外へ向けた口腔ケア講演会への取り組み

桐生厚生総合病院 NST
○宇津野こずえ・林 希望・今井正之・三木沙央里・横塚あつ子・寺井恵美子・村岡頼子
藤井 努・小林 誠・浅野弥生・吉野有美・星野好美・井田知宏・飯田智広・岡田克之
丸田 栄

【1.目的】口腔ケアは口腔機能の保全、維持増進につながることに加え、疾患の予防、疾患の増悪予防、疾患の改善や合併症の予防等にも有用とされ、高齢者や要介護者のADL,QOLの向上にも寄与することから、今日では日常生活はもとよりあらゆる医療の現場において口腔ケアが取り入れられている。口腔ケアの実施内容は、対象となる患者の年齢や病態、病期さらには関わる職種や母体病院の認識などにより、その内容やレベルも多種多様であると推測される。今回、地域の医療機関と連携を図る中核施設として、院内・院外の医療従事者を対象に口腔ケア講演会を開催し、口腔ケアに対する重要性の認識や理解度の調査を実施した。
【2.方法】平成21年6月2日~6月16日までの間に、前半は講演、後半は口腔ケアや嚥下造影のビデオ観賞、嚥下開始食の試食等をメインに企画し、前半・後半の受講を1セットとして口腔ケア講演会をそれぞれ院内、院外医療従事者を対象に計4日間、同一の内容で2セット開催し、アンケート調査を行った。
【3.結果】前半は院内60名、院外69名、後半は院内60名、院外53名、のべ242名が受講した。院内は主に看護師、薬剤師、臨床検査技師・事務職員の順で看護師が大多数を占めたが、院外では介護福祉士、看護師、栄養士、歯科衛生士、言語聴覚士、医師、薬剤師など職種は多岐にわたっていた。各講演会終了後のアンケートの結果により口腔ケアの意義や重要性についておおむね良好な教育結果が上げられた。院外の医療従事者からは内容が難しかったとの回答もみられたが、今回の口腔ケア講演会と同様に院外に向けられた他のテーマでのオープン形式の勉強会・講演会を開催して欲しいとの要望が多数みられた。
【4.考察及び結論】各職種間で価値観を共有し、医療連携を進めるためには、院内だけでなく院外にも向けられたオープン形式の勉強会・講演会の定期的な開催が必要であること、また実習などを取り入れることも有効であることが示唆された。

01-05 当施設における口腔ケアの現状と口腔機能維持への取り組み

01-05 当施設における口腔ケアの現状と口腔機能維持への取り組み

特別養護老人ホーム サンライズさかいの
○向田明梨,星野拓也,高草木仁美,新井喜代子

当施設では、口腔ケアを行う体制は整っているが、職員の手技や知識にばらつきがあるため、口腔ケアに対しての意識調査を行った。
 何をどのようにと研修等で理解はできていても、入所者様の口腔ケアを行う際には身体状況や認知度、職員配置体制等により思うようにいかないのが現実です。
 当施設の口腔ケアに対する問題点や改善点についての介護職員の意見や口腔機能維持への取り組みを発表する。