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植田耕一郎先生講演

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前半の講義資料

平成22年度 桐生市歯科医師会
地域医療連携プロジェクト・講演会次第

【第1部】
 日時:平成23年3月19日(土曜)午後3時~5時
 会場:桐生市歯科医師会館
 講演:植田耕一郎 先生
    桐生市民健康長寿への係り付け歯科医として行う口腔機能向上支援
    ~介護予防の理念,仕組み,手法~
    日本大学歯学部教摂食機能療法学講座教授
    植田耕一郎 先生

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後半の講義資料

【第2部】
 日時:平成23年3月19日(土曜)午後6時~8時
 会場:桐生市歯科医師会館
 講演:植田耕一郎 先生
   「要介護高齢者・障害者に対する歯科診療所が行う口腔ケアと歯科治療
   ~歯科医療従事者が口腔ケアに関して求められていること~」
    日本大学歯学部教摂食機能療法学講座教授
    植田耕一郎 先生

03-99 特別講演 外科周術期における口腔ケア ―栄養管理を含めて―

03-99 特別講演
外科周術期における口腔ケア ―栄養管理を含めて―

原町赤十字病院 第1外科部長
 内田信之 先生

外科周術期の対応は,NSTの普及とともに大きく変化した。当院外科においては,ここ数年の間に,流動食から始まる漫然とした経口摂取を見直し患者の嗜好を重視した栄養管理,術前経口補水療法,さらに歯科衛生士の指導のもとに術前口腔内アセスメントおよび口腔ケアを開始した。

患者の嗜好を重視した胃大腸手術患者の栄養管理:胃手術においては流動食,大腸手術においては流動食,3分粥を排除し,ラコールを用いている。術前に各種フレーバーを試飲し,好みのフレーバーを選択してもらうことで術後の摂取率は極めて高い。

術前経口補水療法:手技は容易であり,各部署からの評判も概ね良好である。また経口補水療法を行うことで,術後合併症が増加することはなかった。

口腔内アセスメントおよび口腔ケア:歯科衛生士の指導により看護師もアセスメントが徐々に可能となってきた。また口腔内に問題があると,術後合併症が多くなることも判明した。現在では,口腔内の問題のある患者に対して,外科病棟のすべての看護師が口腔ケアを行うことが可能になってきている。
今回の講演では,これらのことを中心に,私たちの経験をふまえて報告する予定である。

植田耕一郎講師ご略歴

植田耕一郎 講師
【演者略歴】
 昭和58年3月 日本大学歯学部卒業
 昭和62年3月 日本大学大学院歯学研究科修了(歯学博士取得)
 昭和62年4月 日本大学歯学部助手
 平成 2年6月 東京都リハビリテーション病院 医員
 平成11年4月 新潟大学歯学部加齢歯科学講座 助教授
 平成16年4月 日本大学歯学部摂食機能療法学講座 教授
 平成17年度  厚生労働省介護予防検討委員会 口腔機能の向上支援マニュアル研究班
          主任研究者
 平成18,19,20年度 厚生労働省「介護予防継続的評価分析等検討委員会」委員
 平成19年度  「介護予防給付の栄養改善,口腔機能の向上支援の実施に関する研究」
          主任研究者
 平成20年度  「口腔機能向上支援マニュアル(改訂版)」研究班長
 平成20年,21年度「摂食・嚥下機能改善のための補助具に関する研究」主任研究者
 
現在に至る

 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 理事,認定士
 老年歯科医学会 認定医,指導医,理事
 愛知学院非常勤講師
 神奈川歯科大学非常勤講師

関連著書
 1.植田耕一郎:脳卒中患者の口腔ケア,医歯薬出版,2008年第4刷.
 2.植田耕一郎:患者説明用・教育用ビデオ 要介護高齢者の摂食・嚥下リハビリテー
   ションと口腔ケア,デンタルダイアモンド社,2001年.
 3.植田耕一郎編 他2名:口と歯の病気マップ,医歯薬出版,2003年.
 4.植田耕一郎編:歯科衛生士のための介護予防~入門から実践まで~,
   クインテッセンス社,2006年
 5.植田耕一郎等編:介護予防と口腔機能の向上Q&A:医歯薬出版,2006年.