04-04-桐生市歯科医師会が目指す口腔機能向上プログラムの開発・実施についての報告(その1)

04-04-桐生市歯科医師会が目指す口腔機能向上プログラムの開発・実施についての報告(その1)

(社)桐生市歯科医師会 地域医療連携プロジェクト・口腔ケア部門
○中島正光,星野浩之,小林 司,金子浩之,大澤 遵,増山剛義,金子孝和,田中清貴須永 亨,須永 實,塩崎泰雄

 桐生市歯科医師会では,厚生労働省「地域医療再生基金事業」の一環として,平成22年度より4年間受託した“地域医療連携プロジェクト”を企画運用中である。

 本プロジェクトは1)障害者歯科部門,2)口腔ケア部門,3)普及啓発部門,4)総括部門にわけられ,桐生市・みどり市地域の医科,歯科,介護,行政など多くの関連団体と連携を図りながら,地域住民の安心・安全な生活を支援すべく,歯科医師会が二次予防事業に貢献出来る大きな事業になると考えている。

 今回は本プロジェクトの内の口腔ケア部門で企画中の口腔機能向上プログラム「口から健康プログラム」について紹介するとともに,今後の展開を考察する。

 「口から健康プログラム」の目的は,口腔機能が低下しているおそれのある虚弱な高齢者が,要支援・要介護状態とならないよう,口腔機能の低下を早期に改善することで,高齢者の生活機能の維持向上と自己実現を支援し,高齢者が身近な歯科医療機関で速やかに機能改善に取り組めるよう利便性の向上を図ることにある。

 また,本事業は厚生労働省の介護予防事業(地域支援事業)のうち,二次予防事業に特化した事業で,その対象は「要介護,要支援が必要でない65歳以上の地域住民」であり,要支援や要介護になる可能性の高い虚弱な高齢者をターゲットとしている。

 事業内容としては,当会の地域医療連携プロジェクトが実施する口腔機能向上プログラム研修を受講した歯科医院に当該高齢者が個別に通院し,歯科衛生士が中心となり,口腔機能検査や口腔清掃チェック,口腔機能に関する指導等を実施するとともに,高齢者本人が自宅でも主体的,かつ継続的に口腔機能改善に取り組めるよう,口腔機能体操等の指導も行うものである。

 この事業は端緒に付いたばかりであるが,行政や歯科衛生士会との協働作業の中で,プログラムの完成度を上げ,本年度後半からの「口から健康プログラム」の実施を計画している。

 期待する効果としては,1)食べる楽しみを継続することによる生活意欲高揚の持続,2)会話や笑顔がはずみ,社会参加の継続,3)誤嚥性肺炎の予防などがあげられる。当会の今後の活動の見守りとご協力をいただければ幸いである。

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