08-01-第8回桐生地区口腔ケア研究会・特別講演

15:10                       座長:みどり病院 尾岸浩一
    『上手に食べるためのリハビリテーション』
      恵愛堂病院 言語聴覚士 小林 宗二先生
講演概要
  ヒトは毎日よく話し、よく食べます。しかしその行為中、身体がどのように動いているのか
  をすべて詳細に目にすることはできません。またそれを詳細に目にすることなくしても、何
  ら不自由なく話し、食べることができるので、ヒトは生きていくことができるのでしょう。
  仮に、話す時、食べる時の身体運動について、視覚的フィードバックがなければその行為が
  行えないとすると、ヒトは生きていくことができないかもしれません。この話すこと・食べ
  ることについて身体運動的観点からお話をします。
  話すということは、他者の話を聴いて理解し、自分の思いを伝えるため語彙を選択し、それ
  を文法的に正しく並べて、同じ言語を話す人に通じる「ことば」に加工するという側面と、
  そのように加工した「ことば」を他者に伝えるための「言語音」を産生する側面との作業か
  ら成り立っています。
  今回は話すことについての後者の側面に焦点を当て、言語音を産生するとき身体がどのよう
  に運動しているかを解説し、言語音産生時の身体運動について理解していただいた上で、
  同じ器官を使用して営まれる摂食・嚥下運動に話題を転じ、両者の関係性と発声・発語の
  リハビリテーション、嚥下障害のリハビリテーションについて実践的な話をしていきたいと
  思います。

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