05-07-患者に適した口腔ケアを行うための取り組み〜口腔アセスメントシートの作成とアンケート調査からみえたこと〜

05-07-患者に適した口腔ケアを行うための取り組み
〜口腔アセスメントシートの作成とアンケート調査からみえたこと〜

桐生厚生総合病院 1看護部(ICU/CCU)、2歯科口腔外科、3皮膚科、4内科
○田村早苗1、鈴木久美1、井原昌利1、上岡奈美1、小林葉子1、今井正之2、新納 舞2、
宇津野こずえ2、林 希望2、岡田克之3、飯田智広4、丸田 栄4

【はじめに】
集中治療の場では、気管挿管や意識障害などによりセルフケアの困難な患者が大半を占めるため、特に人工呼吸器関連肺炎の予防や嚥下機能維持の観点から、適切な口腔ケアの実施が望まれる。演者の所属するICU/CCUでは毎日の口腔ケアがルーチンだが、2008年4月の時点では患者ごとの口腔アセスメントがなされておらず、スタッフ間で手技に差がみられた。また救命優先の状況下では口腔ケアに十分な時間が取れず、口腔内トラブルを見逃すことも少なくなかった。

【目的】
口腔ケアに対するスタッフの意識を高め、個々の患者に適した口腔ケアを実施するため、共通の用語や言語基準を用いた口腔アセスメント法を確立する。

【方法】
歯科医師、歯科衛生士と検討を重ね、口腔アセスメントシートを作成。2010年7月21日〜9月21日の2ヵ月間、ICU/CCU入室患者に適用する。そしてアンケート調査をスタッフに施行した。

【結果】
調査期間中のICU/CCU入室患者は112名中、本シートによりアセスメントできたのは89名(外科44名、循環器科12名など)。うち入室日数2日以下が63名、10日以上が7名。<アンケート結果/回答:スタッフ22名中18名> Q1:口腔ケアに対する意識は?「高まった」10名(55.6%)、「やや高まった」7名(38.9%) Q2:シートを活用してどうだったか? 「良かった」7名(38.9%)、「やや良かった」6名(33.3%)、「どちらとも言えず」5名(27.8%) Q3:個別的な口腔ケアができたか?「できた」2名(11.1%)、「ややできた」6名(33.3%)、「そうでもない」10名(55.6%)

【考察】
スタッフの94%で口腔ケアに対する意識が高まり、72%は口腔アセスメントシートを活用して良かったと感じていた。本シートの評価項目に沿って観察することで統一されたアセスメントが行え、さらにその結果に応じた適切な口腔ケアの実施に繋げられたと考える。ただ患者の7割が2日以下の入室期間であったため、個別的な口腔ケアができたとは言いきれない。現在も本シートを用いた口腔アセスメントを行っているが、一般病棟へ退室した後も継続される口腔ケアを目指し、他病棟、多職種との連携を図っていきたい。

【結語】
①口腔ケアアセスントシートを導入した事で統一した観察ができた。②個別的ケアには至らなかった。

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