05-03-リハビリテーション科歯科医師として実践している事

05-03-リハビリテーション科歯科医師として実践している事 〜地域連携の視点から〜

足利赤十字病院 1リハビリテーション科、2歯科・口腔外科、3地域医療対策室、4足利市歯科医師会
◯尾崎研一郎1、森山こず恵2、馬場 尊1、川田幸典3、近藤隆彦4、鴇崎和義4、若林竹彦4

足利赤十字病院は、555床を擁する地域中核病院である。また新病院移転に伴い回復期病棟が新設された。医療技術の進歩とともに、障害を持って生活せざる得ない患者が多くなった。そのためリハビリテーション科へのニーズが高まっている。その中で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が多くの患者のADLやQOLを向上させている。

当院では、平成22年10月よりリハビリテーション科に1名歯科医師が在籍している。歯科・口腔外科とは独立しているポジションである。その位置づけとしては、病棟専属の歯科医師と云って良いであろう。

主な臨床業務としてリハビリテーション介入患者の口腔内検診、摂食・嚥下障害患者への対応、応急的な歯科治療等が挙げられる。しかし摂食・嚥下障害を踏まえた口腔疾患は、急性期で完結するものでは無い。従って地域医療に繋げる事が急務であった。

平成23年5月より足利市歯科医師会の全面協力を得て、桐生市・太田新田・館林邑楽・佐野市歯科医師会との連携システムを構築した。県境を越えての連携システムである。対象患者は、私が介入していた症例で「かかりつけ歯科医院が無く、かつ本人・家族が継続的な歯科医療を望む」場合とした。
上記を踏まえ、これまで実践してきた事を報告したい。

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