03-05 NSTが歯科医に望むこと

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03-05 NSTが歯科医に望むこと

恵愛堂病院 栄養課1),同 看護部2),同 外科3)
○狩野彰子1),長澤玲子1),高橋みゆき2),大石あきこ3),吉田容行3),山内紀子3),倉澤眞未3),上出剛史3),山田 勲3),東郷庸史3)

<目的>NSTが介入していく中で,経口・経腸栄養への移行は望ましいとされている。しかし,入院患者の高齢化が進む中でNST介入理由とは別に,口腔内トラブルを抱えている患者が多いのが現状である。そこで,昨年9月よりNST回診時に歯科医の参加が始まり,NST介入患者を対象とした「口腔ケア回診」を開始した。現状での問題点や各病棟間での作業・意識の差などを明確化し,今後のNST活動に繋げて行くと共に,今後の介入方法を検討するためにアンケート調査を行った結果を報告する。

<方法>当院所属の準看護師以上(準看学生含む)の病棟職員と介護士を対象に,アンケートを配布し調査を行った。配布したアンケート用紙には,Ⅰ.口腔ケアへの興味はあるか,Ⅱ.現在,病棟で疑問に思っていること,困っていることはあるか,Ⅲ.現在の病棟での口腔ケア頻度,Ⅳ.病棟での口腔ケア手技について,Ⅴ.歯科医への依頼の有無,Ⅵ.依頼内容,Ⅶ.今後の希望・要望の質問項目を作成した。

<結果>口腔ケアへの興味・関心はあるという回答は約8割得られたが,その中で約半数が日常業務が忙しく口腔ケアが実施されていないということが分かった。各病棟間でのケア頻度では,約半数が「1~2回」の実施となりここでも日常業務の忙しさとの関係が考えられる結果となった。ケア手技では,「統一している」という回答が39%だったのに対して,「なんとなく実施している」が59%と前者を上回る結果となった。職員間での認識の差が,改めて明らかとなった。日常業務での疑問などは,様々あるものの,それが歯科医への依頼に直結していないことも分かり,依頼に関しては約1割に留まる結果となった。今後の要望として,口腔ケアに関する講習会の実施や口腔ケアの啓発啓蒙,口腔病変に対するアドバイスなどが挙げられた。

<考察>アンケートを通じ,看護職員が口腔ケア自体に対する興味・関心はあるものの,日々の業務に追われなかなか取り組めていないことが改めて明らかになった。そのため,手技統一や各職員間での周知徹底を図るため,歯科医監修のもと「口腔ケアマニュアル」を作成し配布を検討している。また,口腔ケアに関する研修会などの計画が必要であり,NSTチームとして啓蒙活動を継続して行くことが大切であると考える

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