03-02 当有料老人ホームにおける口腔内環境改善への取り組み

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03-02 当有料老人ホームにおける口腔内環境改善への取り組み
~口腔ケアアセスメント票の活用~

ファミリーホーム コスモス相老1),(社)桐生市歯科医師会2)
○下山千寿子1),寺山由紀1),齋藤千賀子1),星野明美1),福田紀江1),荒川純也1),
星野浩之2),小林 司2),金子孝和2)

目的:近年,要介護高齢者に対する口腔ケアは気道感染の予防・摂取嚥下機能の向上・栄養改善等に有効である事が示され,高齢者介護の現場において重要性が認識されてきている。今回,当ホームでは歯科医師による口腔ケアの指導を受けた後,口腔ケアアセスメント票を用いた口腔ケアの改善に取り組んだため,結果をここに報告する。

方法:全入居者34名のうち,入院や拒否の方を除く30名(平均年齢84.9歳)を対象に口腔ケアアセスメント票に沿ってアセスメントを実施し,桐生市歯科医師会の歯科医師による講習を受けながら口腔ケアの改善に取り組んだ。要介護者の居室にケアの内容や重点箇所を記した表を設置し,ケアの統一をはかり,さらに毎食後確実に口腔ケアが行われるよう『口腔ケア確認表』を作成。約5ヶ月間改善に取り組み,前後の口腔内環境の比較を行った。

結果:口腔内の衛生状態では,プラークの付着が改善した方が5名,食渣残留の改善が4名,口臭は1名に改善を認めた。歯科疾患に関しては,重度歯周病が改善した方が3名,重度う蝕の改善が2名であった。また,臼歯部での咬合がなかった3名が義歯を作成したことにより,咬合の改善をはかることが出来た。口腔ケアの意識としては,以前と比べケアの自発性を認めた方が1名,歯科往診を受診する方が週2~3名程度から週6~7名に増加し,往診歯科医師より“以前と比べ口腔内環境が改善された”と評価を受けることが出来た。

考察:口腔内の状態は千差万別であるため,個別性のあるケアが必要であり,また,そのケアがスタッフ間で統一され,継続して行われることで初めて改善されることだと学んだ。今後もこのようなケアを継続し,更なる口腔内環境の改善・ケアの質の向上を目指していきたいと考える。

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