03-01 桐生市歯科医師会会員の訪問歯科診療に関するアンケート調査結果について

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03-01 桐生市歯科医師会会員の訪問歯科診療に関するアンケート調査結果について

(社)桐生市歯科医師会 地域医療連携プロジェクト・口腔ケア部門
○田中清貴,金子孝和,金子浩之,小林 司,須永 亨,中島正光,星野浩之,増山剛義,
須永 實,塩崎泰雄

目的:桐生市歯科医師会では,各医療機関や各種施設団体などとの連携をはかりながら,桐生地域の介護施設における口腔ケアの実施体制の確立,口腔ケアの普及・啓発活動の充実を目的に地域医療連携プロジェクト・口腔ケア部門を立ち上げた。前回の口腔ケア研究会では,介護施設の協力歯科医ならびに各種介護施設へ口腔ケアに関する調査を行い,口腔ケアの実施状況と課題点などについて報告した。そこで今回は,施設入所者や在宅の患者さんに対して,実際に我々歯科医師がどのような訪問診療を行っているか実態を知ることで,今後の訪問診療と口腔ケアのあり方について検討するため,当会会員にアンケート調査を行ったので報告する。

方法:平成22年11月24日に当委員会で作成したアンケート調査を実施した。
結果:当会会員23名から回答を得た。そのうち,介護施設の協力歯科医は12名であった。調査内容から,年間の訪問診療患者数や出動回数にばらつきが大きいため,年間患者数が12名以上の群(7名,以下A群)とそれ以下の群(16名,以下B群)の2群に分けて検討した。診療について,A群は,全員が施設の協力歯科医であり,訪問診療を紹介される方法は,患者・施設・ケアマネージャーからの依頼と多岐にわたり,訪問先は,施設が最も多く次に患者宅,診療内容は,義歯作製・調整,抜歯,その他と幅広く,診療時間帯は,昼休みが一番多く,休診日,診療時間中となっている。B群は,紹介される方法は,患者からの依頼が多く,訪問先は,ほとんどが患者宅,診療内容は,ほとんどが義歯作製・調整であった。診療時間帯は,昼休みが一番多く,夜(診療後)や休診日となっている。また,口腔ケアについて,患者に対して口腔ケアの必要性を感じるかでは,A群B群ともに感じる・非常に感じるがほとんどであるが,実施については,A群では全員実施しているが,B群では実施しているとしていないに分かれた。口腔ケアの勉強会やスタッフ教育に関しては,A群よりもB群の方が必要性を感じているという結果であった。

考察:A群は,主に施設を中心に訪問診療を行っていると思われるが,診療時間帯などから継続的に十分な口腔ケアを行う時間はないと思われる。B群は在宅患者の訪問診療を行っていると思われるが,義歯中心の診療を行っており,口腔ケアを行う機会がほとんどないと思われる。このように,訪問診療に際し口腔ケアの必要性を感じているが,実際は歯科医師による十分な口腔ケアは行われてない。今後,訪問診療での口腔ケアをどのように行うか,施設・在宅と条件に違いはあるが,診療体制などを含めて検討する必要性がある。

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